たなご釣りは江戸の粋を象徴するものの一つと言われている。
手のひらに百匹乗るくらいの数と小型のものを、一匹ずつ、繊細なアタリを感じとって釣りあげて楽しんでいたそうだ。
今回の釣行は、まさに江戸時代のたなご釣りを彷彿するものとなった。
ターゲットは全長10cm前後のアジ、いわゆる豆アジである。
1.5gのジグヘッドとマゴバチで挑むが、ジグヘッドが重たいためかショートバイトばかりでフッキングに至らない。
そこでジグヘッドを0.9gと軽くしてみるが、やはりショートバイトばかり。
マゴバチは非常に柔らかい素材で出来ているが、それでも吸い込むことが出来ないようである。
さらにジグヘッドを軽くしようかと考えたが、風が強いためこれ以上軽くすることは不可能であった。
ならばとマゴバチを1/4ほどカットし、短くしてみる。
するとフッキングさせることに成功するようにが、かかりが浅いのか、ほとんどばれてしまう。
まだジグヘッドが重いようである。
ここで最後の手段、キャロをタックルボックスから取り出す。
強風に負けないようキャロで飛距離を稼ぎ、その代わりにジグヘッドを軽し吸い込みやすくする作戦である。
”ちょん”といった小さな当りをスイープにあわせる。すると今までのショートバイト、ばらしがウソのようにアジをキャッチ出来るようになった。
大物を求める釣りもいいが、たまには小さなターゲットをいろいろと工夫をしながらキャッチするのも楽しいのではなかろうか。
と、大きなサイズが釣れなかった時の言い訳が思いついたので綴ってみた。
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